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新型コロナウイルス後の生活で予測される9つのこと

メインビジュアル : 新型コロナウイルス後の生活で予測される9つのこと

私たちが受け入れるかどうかにかかわらず、研究者たちは、ロックダウン期間が予定より長引く可能性を予測しています。また、ソーシャルディスタンスが、月単位ではなく年単位で避けがたい現実になる可能性も指摘されました。

新しい世界は、この変化すべてを経験した向こう側にあると言われています。しかし、実際のところ、どのようなことが予測されるのでしょうか?

物事が最も楽観的なモデルどおりに順調に進んだとしても、今は例外措置とされている文化的な変更の一部は、日常の規範になると考えられます。数例を挙げると、オフィスでの生活、社会生活、イノベーションとテクノロジーの利用、旅行や観光の計画などの領域における事情が、近いうちに変わったり、根本的な変化が生じたりすることは確実です。

そこで、私がこれから起こると考える、最も目覚ましい変化を9つ紹介します。中には他と比べてあやふやで、おそらくは少々曖昧なものも含まれますが、すべてが新型コロナウイルス危機による最新の動向に基づくものです。

自宅の住生活のイノベーション

現代の携帯電話が最初に設計された時、その利用者がショートメッセージを互いにやりとりできる無料サービスを含めるという、すばらしいアイデアを誰かが思いつきました。この無料サービスは、不思議なことに90年代にはそれほど便利と思われず、インストールされていても忘れさられていたように思います。

それから数年後の今、ショートメッセージは、誰もが一番使用するコミュニケーションの形です。

このようなイノベーションは、人々がまったく注目していない時に起こります。そして今、数百万人がリモートイベントやMicrosoft Teamsによる社内会議のためにスケジュールを調整しています。確かに物事は変わっていくわけですが、その影響を予測するのは困難なものです。

ただ、どうしても予測して欲しいというならば、確実なことは、在宅勤務が日常になるだけではなく、ビデオ通話でのコミュニケーションへの積極性が高まり、リモート会議の品質、速度、利用しやすさのすべてが向上する点でしょう。新型コロナウイルスが過去のものとなって長い時間が経てば、実際のイベントと同じ手軽さでリモートイベントに参加できるようになるはずです。その結果、ビデオ通話による取引が増え、それが原因で巧妙なビデオ通話詐欺やハッキングが増加し、これを受けて今度は、高性能5Gグリッド・ネットワークのセキュリティーが強化されることも、当然のように起こります。

また、この新しい状況からは、他にも、思いも寄らないイノベーションが起こるでしょう。何が起こるか誰にも予想できませんが、とにかく、基本的な改革はすでに進んでいるに違いないのです。

あらゆる方面での支援の強化

ドナルド・トランプが、米国史上最大規模のソーシャル・セーフティーネットおよび景気刺激策法案を成立させる大統領になるとは、誰も予測できませんでした。危機が長引くか次第に落ち着くにつれ、おそらく、あらゆる種類の一般的支援がもっと普通に行われる社会になっていくと思います。

具体的には何が起こるのでしょうか? アメリカ合衆国大統領民主党予備選挙の候補者だったアンドリュー・ヤンが提案するUBIことユニバーサル・ベーシック・インカム法案が成立するかもしれませんし、リモート会議の意図しない親密さによりCEOが社員のことをより深く知り、福利厚生の充実、オフィスルールの緩和、または有給休暇日数の増加を進んで提供する企業が増えるかもしれないわけです。来年には急騰する保険価格を考えると健康管理も懸念されますし、失業が永遠に増加することや、小規模企業の借金、倒産、負債をカバーするために連邦予算が膨大に膨らむことも、考えられないわけではありません。

毎日がカジュアルフライデー

「自宅で働いている」といえば、かつては「失業中で両親と同居している」という意味だった時代があり、時は流れて、その次の段階では、リモートワークを受け入れる条件として、過度に格式ばったごく短時間の不定期なリモート会議を行うという時期もありました。今では、この段階も終わりを迎え、在宅勤務の新しい夜明けが始まったといえます。

誰もが在宅勤務をしている今、ある種の「プロフェッショナルなカジュアルさ」が新たな標準になりつつあります。重役会議の最中にペットや赤ちゃんが登場することや、参加者が途中で出入りしたり、Tシャツとジーンズで現れたりすることもあります。名指しは避けますが、私が毎日顔を合わせている人々の多くは、明らかに何日も入浴していません。

ともかく、仕事仲間の私生活をこのような形でよく知ってしまったことで、職場はすでに、会社の堅苦しさと大学一年生の寮の間くらいの、よりカジュアルでプロフェッショナルな雰囲気になりつつあります。

チームの結束がより強固に

親密さの度合いが深まり、社会と会社の支援が拡大すれば、同僚間の個人的な親密さが増すのは当然です。そのような環境では、ビジネス的なリーダーシップが引き立つでしょう。

なぜなら、チームメイト間の友情は、ほぼ常に生産性の向上につながるからです。生産性が高まれば、結束の固いチームを解散する理由をCEOが見つけることは少なくなります。チームの結束が固ければ、解散する必要もありません。ソーシャルディスタンスにもかかわらず、またはソーシャルディスタンスがゆえに、会社の十分な利益と生産性レベルを高い水準で保つ職場での友情は、きっとブームになると確信しています。

デジタル・マーケティングの重要性の前代未聞の高まり

デジタル・マーケティングは、新型コロナウイルス前も重要でなかったわけではありませんが、誰もが部屋の中でパソコンに向かって一日を過ごす今、すべてを網羅するかのような重要性を帯びてきました。

デジタルマーケティングが、2000年代初頭には真剣に扱われていなかったことは忘れられがちです。この新興技術が、広告用の掲示板や雑誌の広告に取って代わると想像した人は、誰もいませんでした。しかし、ここにきて、その真価が各ブランドに徐々に認められ始めています。高品質のCRMと高度なターゲティング手法に加え、驚くほど強力な「マーテック」ことマーケティング・テクノロジーの出現によって、マーケティング予算にデジタル技術が占める割合は増え続けています。

今後は、マーケティング業界全体の最前線にデジタル広告を位置づける、新しい枠組みが誕生するでしょう。そして、オンライン・ブランディング戦略が、間違いなく収益の鍵であることが広く認識され、受け入れられていくものと予想されます。

独創性と創造力による品質向上

この項目は、単純明快です。需要が増えれば、品質は向上していきます。

オンライン・ブランド戦略への注目が高まる結果、ブランドの外観、雰囲気、および洗練度は信じられないほど強化されるでしょう。デジタル業界はさらに多くの斬新なアイデアやマーケティング技術、およびツールの興味深い利用方法であふれるようになり、独創性と創造力が重宝されることになるはずです。マーケターは、周りの人についていけるかどうかを、自問すべきかもしれません。

VRが返り咲き

数年前、VR業界は、SFドラマに出てくるホロデッキの時代の到来を、私たちに強く提唱しました。2015年には、ニューヨーク・タイムズがグーグルと組み、自作できて笑える安価なVRゴーグルキット、グーグル・カードボードのプロモーションを行ったことを覚えています。VRテクノロジーの大手企業は、商品はもちろん、刺激的な宣伝、および組織的キャンペーンの集中砲火を日々行っていましたし、私たち全員がハイテクヘッドセットを頭に付けてゲーム、チャット、仕事をする未来が来ることになっていました。

この顛末を思い出してください。グーグル・カードボードは、実際それなりに売れましたが、今はどこでも見かけません。私自身は、最後にVRを見たのがいつだったかすら、思い出せません。正直にいえば、VRは大半の人が思うよりも、はるかに難しい商品です。設備は高価なうえに壊れやすく、人々は着用するのを嫌い、ほとんどのオフィスには複雑な新しい小道具を会議室に装備する理由がないのです。

しかし、誰もが自宅に缶詰となった昨今、VRがすんなりと返り咲く可能性もあります。確かとはいえませんし、実際あまり幸先のよくないニュースも多数ありますが、もし仮想空間を楽しむとすれば、VRの出番となるでしょう。ただし、VRが約束してきたことを、向こう1、2年ですべて実現しなければ、依然として前途は多難かもしれません。

生活のすべてがビデオ通話に

将来的には、社会生活や仕事だけではなく生活のすべてをビデオ通話で体験する割合が増えるでしょう。たとえば、毎週末のポーカーゲームがずっとオンライン開催になる、映画のプレミア上映会に遠方から参加できる、家にあるカメラの台数によっては子守やハウスシッターの仕事がリモートで行える、新入社員のリモートトレーニングが標準になるなど、これまではまったく考えもしなかったが、選択肢に入ってくると思われます。学童のオンライン教育は、いわずもがなの例です。いずれにせよ、慣れている分野に限らず、全面的なリモート活動が大幅に増加することに備えておく必要があります。

遠隔医療の本格的な導入

遠隔医療は少し前から存在していましたが、広範囲に普及したことは今まで一度もありませんでした。しかし、今日、人々はようやく遠隔医療の使い方を理解し、むしろ遠隔医療を好んで選択するようになっています。かなりの数の病気が、病院に実際に行く必要なく、診察や治療を受けられますし、新型コロナウイルスに感染したが症状が軽度で病院の関係者に感染させたくない場合など、リモートのほうが実際にうまくいくケースも出てきました。そもそも、処方薬の補充だけのために時間を割いて病院に行くのは面倒だ、と思ったことはないでしょうか?

これらすべてに応えてくれるものが、遠隔医療です。遠隔医療は、新型コロナウイルスの大流行が収まった後も、私たち全員にとって日常生活の一部になることは確実でしょう。

ここで挙げた9つの予測は、かなり正確に今後の見通しを表していると考えますが、読者の皆さんは、どのように感じられたでしょうか。

この記事元々、マーケティングのコンサルティングを行っているトップライト・パートナーズのブログに掲載されたものです。

 

この記事はBusiness2Community向けにデイブ・サットンが執筆し、Industry Diveパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comにお願い致します。

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