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コネクテッドカーとは?今後適用が進む6つの分野

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コネクテッドカーは、「モノのインターネット」を構成する要素の1つであり、ネット接続された自動車によって、メーカー、ドライバー、サービスセンター、多数の車両を運用する企業などが、その業務や運転自体をより容易に行えるようにするテクノロジーの総体を意味しています。通常、車載デバイス間の通信は、WLAN、つまり無線ローカルエリアネットワークを通じて実行され、これにより、自動車は、インターネットアクセス機能や各種のデータを、車内外のセンサーや電子機器と共有できるのです。

コネクテッドカーの概念は、今から10年ほど前に登場しましたが、そこから大きな進化を遂げ、特にここにきて急速に高度化しています。10年前といえば、ネットに接続して音楽をストリーミング再生するカーオーディオが登場したり、ダッシュボードにカーナビが組み込まれ始めた頃です。それが、今ではハードウェアもソフトウェアもはるかに多くのことができるようになり、移動体通信接続、クラウド管理、データアクセス、データ分析などの新しいテクノロジーにも対応しつつあります。今後、5Gネットワークが成熟して、V2Xとも称される車車間・路車間の通信が進展し、自律走行車が登場するに伴って、これらのテクノロジーはさらに発展していくことでしょう。

調査会社のラックスリサーチによるレポート「コネクテッドカーにおける主要企業とビジネスモデル」で指摘されているように、この市場はまだ成長途中の段階です。上記のレポートでは、コネクテッドカー市場が2030年までに127億ドルを達成すると予測されており、複合化するエコシステムについても明らかにしています。

以下に、同レポートで紹介されているコネクテッドカー技術の例を整理してみましたので、参考にしてください。

エンターテインメント分野における応用:ここに関係するのは、スポティファイやパンドラなどの音楽系のストリーミング・メディア・コンテンツのプロバイダーであり、すでに一部の車両では、これらに対応するデバイスが標準装備されています。そうしたサービスには、グーグルのアンドロイド・オートやアップルのカープレイなどの車載システムを介してアクセスすることができ、必要な情報は、ダッシュボードのディスプレイユニットにミラーリング表示される仕組みです。

診断および予知保全サービス:これは車載センサーを利用したサービスです。車体の振動やノイズ、乗り心地などの分析によって、ドライバーやサービスセンターなどのスタッフは、車両内部の機器の状態や問題点を把握することができます。

自動車保険分野における応用:車両やスマートフォンのセンサーからの情報を基に、ドライバーの振る舞いを分析することが可能です。分析結果には、路上における攻撃性や注意力などの属性も含まれ、そこから生成されるドライバースコアが、保険料率を判断するために利用されます。

自律走行車自体の学習プロセスへの応用:自動運転車は、センサーや高精度マップのデータセットをクラウドにアップロードして、システム全体の精度を向上させるための学習に役立てます。将来的には、クラウド側でマップと機械学習モデルが更新されると、それを利用するすべての車両に新しいデータがダウンロードされてアップデートが行われるようになるでしょう。

位置情報サービス分野における応用:これは、車両のGPSデータやマップデータを活用して、近隣のレストランやガソリンスタンドの位置を示したり、カーナビゲーションに必要なリアルタイムの交通情報を提供したりするものです。

OTAことオーバー・ジ・エアによる更新:安全性に関するコア機能や、ADASと略される先進運転支援システムなど、車両に組み込まれたソフトウェアの更新は、オーバー・ジ・エア、つまり、ワイヤレスのネット経由で行われるため、この領域でも5Gのモバイルネットワークが重要な役割を果たします。

これらの例は、アプリケーション開発者からクラウドコンピューティングのプロバイダーにいたるまで、そして、モバイルネットワーク企業から自動車メーカーにいたるまで、コネクテッドカーの開発に関わるエコシステムが拡大していることを示しています。その意味で、コネクテッドカーは、既存の自動車関連企業だけでなく、より広範囲な産業全体の振興とも深く関わっているのです。

この記事はDigital Journal向けに執筆され、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願い致します。

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