DXで多くのプロジェクトが失敗する理由とは

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セキュアなクラウドアクセスのための技術開発を行っているパルスセキュアは、先ごろ最高売上責任者としてアレックス・サーバー氏を経営陣に迎えたことを発表しました。サーバー氏は、20年のキャリアを持つセキュリティとマーケティングの専門家です。そこでデジタル・ジャーナルでは、効果的なデジタルトランスフォーメーション(DX)戦略を策定する上で役立つヒントと、プロジェクトの失敗につながる一般的な落とし穴を避けるためのポイントを同氏に伺いました。

Digital Journal(以下、DJ):DXは、企業にとってどれくらい重要なものですか?

アレックス・サーバー氏:DXは、ほぼすべての企業にとって成長の鍵となるものです。DXと一切無縁だという企業など考えられません。たとえそれが、クレジットカードに対するデータセキュリティ基準であるPCIに準拠した、最新のクレジットカード端末の管理のように小規模なものでも、あるいはコンピュータベースの製造に対応するための製造現場の全面的な再編成であってもです。

DJ:DXに関係するのは、テクノロジーだけですか?

サーバー氏:それはよくある誤解といえます。DXを進めるうえでは、そのための方針や手順も、実際のハードウェアに対する物理的な変更と同じくらい重要だからです。たとえば、パイプラインに設けられている一連のバルブに関して最新のデジタル監視システムを導入する場合、その監視システムから得られる情報を処理する手順についても検討しなければなりません。アラームが鳴った場合に、誰が何をするのか、というようなことです。

このようなことを考えるには、チェルノブイリで発生した原子炉のメルトダウン事故の例を思い浮かべるとわかりやすいでしょう。監視システムがあったにもかかわらず、最初は誰もアラームを信用しなかったことがわかっています。そうしているうちに、実際に適切な対応をとるための十分な時間がなくなり、次々とミスが重なったことによって、最終的にあれほどの大惨事へと発展してしまったわけです。

DJ:DXで多くのプロジェクトが失敗しているのは、なぜでしょうか?

サーバー氏:ひと言で答えることは難しいのですが、DXの失敗には、大きく分けて2つの種類があります。1つめの失敗は、プロジェクトが引き起こすさまざまな影響を、十分に理解できていないということ。そしてもう1つの失敗は、DXに伴って必要な、人材やビジネスの方針に対する変更を、完全な形でやりきれずに終わってしまうことです。結果的に、必須となる従業員のトレーニングが最後に回され、いいかげんに扱われてしまうことも多くなり、それが原因でプロジェクトが完全に失敗してしまうか、少なくとも期待した効果が得られないということもありえます。

DJ:「顧客を知る」ことは、どれほど重要なのでしょうか?

サーバー氏:どのようなDXプロジェクトであっても、その最終結果を理解することは極めて重要です。そして、それがほぼ必ず、より良く、より迅速で、より安いサービスや製品を顧客に提供することにつながります。顧客のニーズや希望を理解していなければ、当然ながらソリューションは的外れなものとなってしまうでしょう。これまでにも、素晴らしいテクノロジーを開発したものの、ニーズに対する理解を怠っていたために需要がなく、プロジェクトとしては失敗してしまったという例を、実に多く見てきました。

DJ:コンプライアンスについて、企業はどのようなリスクに直面していますか?

サーバー氏:数えきれないほどある、といえるかもしれません。しかも、施行される法規制の数は、日増しに増えているのが現状です。先に触れたPCIにせよ、新しいEUGDPR規則にせよ、あるいはカリフォルニア州のデータプライバシー法にせよ、企業は自社のビジネスやソリューションに何が適用されるのかを理解し、常に最新情報を把握し続ける義務があります。

DJ:パルスセキュアはどのようなサービスを提供していますか?

サーバー氏:パルスセキュアは、企業が電子的侵入に不安を感じることなく中心的プロジェクトに集中できるように、「セキュアなアクセス」を確保するためのソリューションを提供しています。現代のビジネスはグローバルに展開され、デバイスの数や種類も増える一方です。したがって、最新のセキュリティシステムも、その点を考慮した「ゼロトラスト」、つまり社内を含めたあらゆるネットワークを頭から信用せず、必ず確認作業を行ってから信頼するというアクセスポリシーを採用する必要があります。それは、各ユーザー、各デバイスに対し、それぞれの情報の要求が適切なものであることを検証するよう強く求めるものです。そのようなセキュアなアクセスが提供され、適切な運用が行われることによってのみ、企業のIT部門は自信を持って業務を遂行できるようになるといえるでしょう。

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