ブロックチェーンで築く安全で効率的なネット社会

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2026年には世界全体で1,000億ドル以上の規模になると見られるB2B通信市場。その原動力としては、さまざまな分野におけるIoT技術の普及が挙げられます。しかし、このほかにも破壊的変化をもたらす様々な要因が成長理由として考えられており、その最たる存在が、ブロックチェーン指向のインターネット技術です。

こうした技術の実用化には、インターネットの中核的なプロトコルや伝達経路決定の仕組みの一部に手を加える必要があります。それにも関わらず、ブロックチェーンが大きな注目を集めているのは、インターネット上のコミュニケーションや情報をパケット化して送る経路のセキュリティ強化と効率改善のために、最適な分散型システムを実現できる技術だと考えられるためです。加えて、特に通信分野におけるブロックチェーン利用への関心が高いわけは、従来の通信技術全般にセキュリティ上の弱点があることや、一部のソーシャルメディアプロバイダーが脆弱性を抱えていることが挙げられるでしょう。

たとえば、フェイスブック傘下のメッセージングサービスであるホワッツアップのチャットは、エンドツーエンドでの情報の暗号化が行われておらず、通信内容を傍受される恐れがあったことが発覚しました。また、スラックなどのビジネス用コミュニケーションツールが、システムへの不正規な侵入経路であるバックドアを仕込むマルウェアの標的にされた事実も判明しています。さらに、フェイスブックがメッセンジャー上のプライベートなチャットに直接アクセスできる権限を第三者に提供していたという報告もありました。

コミュニケーションツールの基盤にブロックチェーンを導入すれば、デジタルプライバシーの確保に向けたより安全な手段となり、ネットワークインフラの信頼性やアクセス性の向上などが見込めるだけでなく、コストを抑えることも可能です。その意味でブロックチェーンは、インターネット上のコミュニケーションをより安全で効率的なものにするうえで最適の分散型ソリューションを提供できる力を秘めているといえます。

このような応用の一例として、「ベオウルフ」を挙げてみましょう。これは、ブロックチェーンベースのクラウドネットワークを利用するコミュニケーションサービスで、将来にわたりあらゆる規模のグローバル企業に対応できる拡張性を備えています。このサービスモデルにはインハウス開発者向けのフロントエンドプラットフォームも含まれており、メディアごとの特性に合わせてコミュニケーション体験をカスタマイズすることが可能です。しかも、ベオウルフが構築する分散型ネットワークでは、AIを利用して、通信インフラ全体における情報伝達経路の設定やリソース割り当てを効率よく行うことにも成功しました。何より、このテクノロジーによる通信はエンドツーエンドで暗号化されるため、スラックが最近直面したバックドアの問題とも無縁です。

このような優れた特徴を持つベオウルフのブロックチェーンソリューションは、コンテンツクリエーターに対する暗号通貨による支援サービスを提供しているギフトや、温室効果ガスの排出削減量証明であるカーボンクレジットの安全かつ効率的な取引を可能としたカーボン・グリッド・プロトコルなど企業のほか、医療機関や大学でも採用されています。ブロックチェーン指向のインターネット技術による通信業界の破壊的改革は、すでに始まっているのです。

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