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「手のひら静脈認証」で“夜遊び改革”。エンターテックで進化するエイベックス直営ナイトクラブに潜入

メインビジュアル : 「手のひら静脈認証」で“夜遊び改革”。エンターテックで進化するエイベックス直営ナイトクラブに潜入

2019年2月、ナイトカルチャーを楽しむ新しいエンタメスポットが東京・六本木に誕生しました。その名も「SEL OCTAGON TOKYO」(以下、オクタゴン)。運営するのは、日本を代表するエンターテインメント企業のエイベックス・グループです。オクタゴンは、“エンターテインメント×アート×デジタルテクノロジー”の要素を兼ね備えた新しいナイトクラブとして注目を集めており、すでに多くのオーディエンスで賑わう人気スポットとなっています。今回は、オクタゴンで導入されている最新のデジタルテクノロジーを中心に、新しいナイトクラブの魅力をご紹介していきます。

最先端テクノロジーを活用、進化したナイトクラブ「SEL OCTAGON TOKYO」

「モノトーンな日本の『夜』に、色彩を。『多彩な体験=カラフルエクスペリエンス』が新しい『夜』の扉を開く」をコンセプトに誕生したオクタゴン。クラブ内に入ってみると、エントランスは“緊張”、音と光の空間に包まれるダンスフロアは“熱狂”、観客にリラックス効果をもたらすバーカウンターは“解放”など、それぞれの場所でテーマ性を持った演出がなされており、“空間の多様性”が表現されていました。広さ503平方メートル、フロアの収容人数は最大580人で、VIPシートには120人がゆったりと座れます。

写真 : 10台のレーザー投影機と照明を使った演出が、ダンスフロアを盛り上げる(写真提供:エイベックス)

10台のレーザー投影機と照明を使った演出が、ダンスフロアを盛り上げる(写真提供:エイベックス)

また、エイベックスならではといえるのが「豪華な出演アーティストの招聘」です。オープン初日には世界的なDJであるNICKY ROMEROが出演するなど、国内外の著名DJ達がフロアを盛り上げ、オーディエンスを熱狂させました。

写真 : オクタゴンでは、音にもこだわりも。メインステージの音響システムには、英国VOID社のシステムを採用し、上質なサウンドを提供している(写真提供:エイベックス)

オクタゴンでは、音にもこだわりも。メインステージの音響システムには、英国VOID社のシステムを採用し、上質なサウンドを提供している(写真提供:エイベックス)

「手のひら静脈認証」を導入し、安心・安全なクラブを実現

オーディエンスの心を躍らせる豪華な演出に加え、オクタゴンでは最先端のデジタルテクノロジーを採用し、“安心・安全なクラブ”を目指しています。中でも、画期的なのが「静脈認証システム」です。これには富士通の技術を採用し、「ID(身分証)確認」「キャッシュレス決済」を可能にしています。オクタゴンでは、初回入館時の静脈認証システムへの登録を原則的に必須としています。右手の静脈情報を登録すると、次回以降はIDチェックが不要となります。

写真 : 受付カウンターに設けられた認証端末。右手のひらをかざすだけで、IDを確認することなく入場できる

受付カウンターに設けられた認証端末。右手のひらをかざすだけで、IDを確認することなく入場できる

また、スマートフォン専用アプリに登録したクレジット情報と静脈情報を紐づけることで、オクタゴン内に設置された端末に手のひらをかざすだけで、入館から館内飲食の決済をすべてキャッシュレスで行うことができます。

写真 : バーカウンターに設置された端末に手のひらをかざすだけでドリンクやフードの決済が完了。わざわざ小銭を出す手間や時間が不要となる

バーカウンターに設置された端末に手のひらをかざすだけでドリンクやフードの決済が完了。わざわざ小銭を出す手間や時間が不要となる

「手のひら静脈認証」を導入したことで、来客は、入館時の面倒なIDチェックから解放され、バーカウンターでドリンクやフードを買うために財布や小銭を持ち歩く必要もなくなります。ID確認や決済時のストレスから解放されるとともに、クラブ内でのコミュニケーションをよりスムーズにすることにも役立っています。

日本のナイトカルチャーを変革したい

最先端テクノロジーを駆使し、日本のナイトカルチャーを変革することに取り組んでいるエイベックス・エンタテインメントの森岳士氏、島田淳史氏に、オクタゴンオープンの手応えや今後の展望について話を伺いました。

写真 : エイベックス・エンタテインメント株式会社 ビジネスアライアンス本部 ライフスタイル事業グループ 事業企画ユニット マネージャー 森 岳士 氏

エイベックス・エンタテインメント株式会社
ビジネスアライアンス本部 ライフスタイル事業グループ 事業企画ユニット
マネージャー
森 岳士 氏

日本を代表する新しい社交場を目指す

-- オクタゴンに込めた想いをお聞かせください。

森 クラブといえば、ダンスミュージック。エイベックス・グループは30年ほど前から、日本のダンスミュージックをけん引してきました。音楽を制作する以外にも、より広く音楽を発信していくことも私たちのミッションだと捉えています。六本木ヴェルファーレ閉店以降は常設型の施設を持っていなかったので、オクタゴンでは日本を代表する新しい社交場となることを目指しています。

島田 オクタゴンでは「アンダーグラウンドをオーバーグラウンドに変える」「国内外のセレブリティの社交場を作る」「東京のナイトシーンを活性化させる」の3つをミッションに掲げ、その実現に取り組んでいます。

-- 従来のナイトクラブのイメージを変えるために必要だったのは、どのようなことでしたか?

森 日本では、クラブというと「怖い」「臭い」「汚い」というイメージを持たれることもあります。そうしたイメージを払拭するため、オクタゴンでは「安心・安全なクラブ」になるように努めています。

-- 他のクラブにはない特徴といえば、どんな点が挙げられますか?

森 いくつか挙げられますが、静脈認証システムによる生体認証も特徴の一つです。これまでストレスであったIDチェックや現金での支払いが不要となり、オーディエンスが熱狂している状態を覚めることなく、利用者の体験を向上させることができています。

-- 様々な生体認証の仕組みがある中で、静脈認証を選択した理由を教えてください。

森 社内でも顔や指紋などの他の生体認証も検討しました。しかし、顔を撮られることを女性が嫌がったり、指紋採取には抵抗があったりすることが分かりました。静脈については、他の手法よりは受け入れられやすかったです。手のひらをかざすだけなので抵抗感が少なく、認証自体もスムーズであることも選定ポイントの一つでした。

ストレスレスな入場・キャッシュレス決済でお客様の体験価値向上

-- 静脈認証システムを導入して、どのような効果がありましたか?

島田 私自身の経験でもありますが、ナイトクラブでお酒を飲んで楽しんでいると、ID確認や現金での支払いなどが非常に面倒に感じてしまいます。それらがスムーズにできれば、雰囲気を壊さないで済みますし、お客様の体験価値を向上させることにつながります。

-- システム導入に対して、来場者の反応はいかがですか?

森 登録すること自体には抵抗がないケースがほとんどです。お客様の声としては「新しい!最先端だね!」という驚きやポジティブな反応が多いと感じています。登録時は面倒に感じる方もいらっしゃいますが、一度登録するとすごく楽になるという声が寄せられています。

エイベックス・エンタテインメント株式会社 ビジネスアライアンス本部 ライフスタイル事業グループ 事業企画ユニット チーフプロデューサー 島田 淳史 氏

エイベックス・エンタテインメント株式会社
ビジネスアライアンス本部 ライフスタイル事業グループ 事業企画ユニット
チーフプロデューサー
島田 淳史 氏

-- 運営側としてはどのようなメリットがありますか?

島田 店舗側としては、人的コストや負荷軽減などが挙げられます。現金を直接授受する機会が減るので、金銭管理やスタッフの作業時間も軽減できています。また、登録された顧客情報を適切に管理し、それをもとに新たなプロモーション施策にもつなげられたりしています。

エンタメ×テクノロジーの融合による「エンターテック」を推進

-- システム活用の方向性などを含めて、今後の展開についてお聞かせください。

森 テクノロジーが発展することで、人の手を介在しなくてもできることが増えています。今後は、オクタゴンで構築したシステムをソリューションとして外販、提案することなども視野に入れています。

島田 会社全体として、エンターテイメントとテクノロジーを融合させる“エンターテック”を推進しています。特に新規事業では、最先端のテクノロジーを取り入れることがテーマとなっています。2019年7月には、子会社であるエイベックス・テクノロジーズを設立し、ブロックチェーンやクラウドなどを活用した新しいエンターテイメントの創造も目指しています。

-- 最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

森 エイベックスがやってきたライブやイベントだけではなく、一般的に接する機会が多いVR/ARなども含め、ユーザーの利用価値向上や利用体験を熱狂に変えていくことが“エンターテック”によって可能になると考えています。ぜひご期待ください。

島田 これまでクラブカルチャーは一部の人のものでした。オクタゴンでは私たちエイベックス・グループが運営することで、一般の人にも広げていくことをミッションに掲げています。今まで縁のなかった方でも、他のクラブとは違った印象を持ってもらえると思います。“エンターテック”を体感しにぜひ足を運んでもらいたいですね。

対談者

写真 : エイベックス・エンタテインメント株式会社 ビジネスアライアンス本部 ライフスタイル事業グループ 事業企画ユニット マネージャー 森 岳士 氏

エイベックス・エンタテインメント株式会社
ビジネスアライアンス本部 ライフスタイル事業グループ 事業企画ユニット
マネージャー
森 岳士 氏

エイベックス・エンタテインメント株式会社 ビジネスアライアンス本部 ライフスタイル事業グループ 事業企画ユニット チーフプロデューサー 島田 淳史 氏

エイベックス・エンタテインメント株式会社
ビジネスアライアンス本部 ライフスタイル事業グループ 事業企画ユニット
チーフプロデューサー
島田 淳史 氏